霧状

足を挫いた。歩くととても痛い。昨日酒に酔ったとき足がもつれて転んだのだろう。どこで転んだかは記憶にない。ズボンの膝部分も擦り切れていて血が滲んだ跡があり、脱いでみると瘡蓋ができている。 ハメを外してしまった。限度量を越えた酒の摂取をしたので…

党派

人が2人以上集まれば社会が生まれ、そこには予断ならぬ政治的緊張が現出する。これがみんなが大好きな「万人の万人に対する闘争」である。イエイ!そう、目の前にいる相手を信用してはならないのだ。仲の良いそいつはきっとどこかで俺のことを利用しようと…

錯綜

堅実な人生設計を否定したところにこそ道が現れるはずという漠然とした虚無信仰を棄てなければ、俺の世界認識は常に曖昧模糊なものであり続けてしまうことがようやく分かってきた。というのも堅実な人生設計を組み立てている人たちの集合的無意識が強く力学…